カラオケ機器のDAMのデンモクとかJOYSOUNDのキョクナビのICカードログインの仕組みを想像する

内容をまとめると、「DAMのデンモクとかJOYSOUNDのキョクナビの、FeliCaを使ったICカードログイン機能が、どんな技術で動いてるんだろうと想像した話」。

10年ほど前から、業務用カラオケ(いわゆるカラオケ専門店にある一般的なカラオケ機器)は、 自分の歌唱や採点の履歴、歌声を記録しておく会員向けサービスが提供されている。 カラオケに行ったときにこういったサービスを使っている人も多いだろう。
このようなサービスを使うには、カラオケのリモコンや機器メーカーのWebサイトで会員登録したIDとパスワードを入力してログインするのが一般的である。 だが、もっと手軽なログイン方法として、DAMのデンモク、JOYSOUNDのキョクナビのような最近のリモコンでは、あらかじめログインしたリモコンで非接触ICカードを紐付ける登録を行うと、次回からそのICカードをリモコンにかざしてログインできる機能があることは、このブログを読んでいる方はご存知だろう。

このICカードとはFeliCa規格のカードを指しており、つまり、Edy、Suica、nanaco、WAON、iD、QUICPAY…と、色々な種類の電子マネーカードなどが、全てログインカードとして使えるのだ。
(各社リモコンのカタログに、RFID機能として、SmartDAML TM20では「Felica(非接触型IC技術方式)」、JOYPadキョクナビJR-P2000では「ISO/IEC 18092」(FeliCaの規格名)という記載を確認した。)

この仕組みは一体どうなっているんだ!?と調べてみると、FeliCa搭載のRFIDタグには、IDm(http://www.orangetags.jp/words/idm)という、一意にFeliCaを特定できる番号が付与されていることを知る。このIDmがDAMともやうたスキの会員情報を紐づけているのだろう。

つまり、FeliCaに対応している機器は問題なく使えると思われる。Apple Watch Series2もログインカードとして使用できそうだ。
と思ったら、リストバンド部にFeliCaが搭載されているソニー製スマートウォッチのwena wristを使って、キョクナビにログインしている記事があった。

「wena wristでカラオケのJOYSOUNDにログインすることが可能らしい」
http://wenakatuyou.blogspot.jp/2017/06/wena-wristjoysound.html


業務用カラオケやアーケードゲーム筐体などは、消費者の知らないうちにこういった技術が空気のように当たり前にサービスを実現するために使われているイメージがあって面白い。
ちなみに、カラオケのリモコンを使わずに、スマホにリモコンアプリを入れる方法も便利なので、ぜひ試してみてほしい。

2017/09/24 追記
DAMのリモコンのSmartDAM(TM10)で、AppleWatch Series3 (GPSモデル)を用いたログイン作業を試してみた。
結果は、ApplePay(iD、Suica共に)では、そもそもあまりSmartDAMが反応せず、何度もカード登録作業、ログイン作業をすることになった。
3〜4回に1回くらいの割合で、体感で7秒くらいかざしているとFeliCaの読み取りはできた。
とりあえずiDで登録したが、そもそもFeliCaの読み取りがうまくいかない以上、確実に使えるわけではなさそうだ。
(Suicaはエクスプレスカードに設定した場合と、ダブルタップの場合でやってみた)
もしかすると、リモコンの個体差とか型番の差などもあるかもしれないけど、あえてまだAppleWatchでログインしようとしなくてもよさそうだ。

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